花市場へ 冬編

お花やさん開店準備のこと。

朝4時15分、iphoneアラームで目を覚ます。

布団の中は暖かい。

外は真っ暗静けさの中、「エイッ!」と気合いを入れて起き上がる。

寝ている家族を起こさぬように、そおっと身支度をする。

4時50分、自転車で、家を出る。

暗い道をいくと、道路工事やウォーキング、ジョギングしている人とすれ違う。

花市場まで約40分。

市場は、静かに活気が満ちている。

たくさんの花と人にぶつからないように、気をつけながら花に見惚れる。

気がつくと、7時をまわっている。

出会えた花たちを抱えて、市場を後にする。

外は明るい。

通学、通勤する人とすれ違い、帰途につく。

まずは、花たちの水揚げをする。

そして、冷たくなった自分の足先を足湯で温める。

「あー幸せ〜」思わず声が出る。

温めた身体で、ほっと一息。

花を眺める。

満たされる。